悶える水面に佇む
2007.01.13


歪みつ整いつつ揺れる足元のそれに、ふくらはぎを執拗に愛撫される。

このまま酔って溺れて消えるか、あの塔の一部に埋もれるかを迷う。

幸せそうな笑みを浮かべた先程の男は、もういない。

果たしてどちらへと向かったのだろう。

知る術のない私は、ひたすらひとり、悶える水面に佇む。


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