カーマインは考える(改)
2013.05.10


「傷を付けるんじゃないぞ」

そう言って、ご主人様は出掛けてしまった。

私は彼女の佇まいに圧倒され、後少しのところで触れられずにいる。

ああ、それにしても。

このまま私が触れたからといって、彼女がこれ以上どう傷付くというのだろう。

相変わらずご主人様の言動は理解に苦しむ。


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